2010年3月27日土曜日

水郷・白帆の湯と佐原香取


年度末の晴れた土曜日。今朝は常磐道へ。
遠くまで走ろうと思っていたけれど、高速道路を走ると意外に寒く、身体が冷えてしまった。そこでひさしぶりに日帰り温泉へ。

千代田石岡ICで降りて、355号を南下。
霞ヶ浦の湖面が見えたあとは道が空き、平野の水郷地帯をどんどん走る。伊豆や房総のような風景の変化はないけれど、空がとても広い。なんとはなしに心が晴れます。

途中、玉造の道の駅で休憩。さらに355号で南下して麻生の白帆の湯へ。11時前にはあたたかい湯船に。

白帆の湯は三階が温泉のフロアで、湯船から霞ヶ浦を見渡せる。内湯でゆっくりあたたまり、テラスの露天から霞ヶ浦を眺めているとすっかり寛いだ気分に。



麻生というのは古くからある地名で、常陸風土記にも出てくるらしい。この近辺には古墳も多く、縄文の時代から人が暮らしていたともいう。古い土地。

白帆の湯を出て、佐原へ。
佐原は古い商家がならぶ風情ある街。小江戸とも呼ばれた下利根の商業地だったところ。伊能忠敬の旧宅や記念館もある。


伊能忠敬記念館を見学。
館内展示は忠敬の生涯に沿って、日本初の実測地図「大日本沿海輿地(よち)全図」が出来るまでを追う内容。入館料500円、撮影禁止。

伊能忠敬って、もともと天文の興味から測量の世界に入ったんですね。50歳で家業を長男に譲り、江戸で天文学を勉強。地球の正確な大きさを計測するために蝦夷地までの測量を幕府に提案。55歳で江戸を出発して東日本を測量、60歳からは西日本。北海道から屋久島まで全4万キロを歩いて測量。

50歳からはじめて4万キロ徒歩測量。アースマラソンの寛平さんにも感心しますが、伊能忠敬はその何倍か凄い。

佐原の後は香取神宮へ。
咲くと参道が美しいサクラは、まだつぼみでした。

2010年3月22日月曜日

小鹿野・R299をゆるり


連休最終日、いい天気でした。

昼前に家の用事を済ませてVFRで出発。
関越から圏央道、狭山PAでひとやすみ。
入間で降りて299号で秩父方面へ。

飯能から秩父への国道299号は、信号も少なく(空いていれば)気持よく走れる道です。この道を走るのは昨年の秩父夜祭の日以来。もう30年も昔、オートバイの免許をとったばかりの頃、たびたび走りにきた思い出深い道でもある。

高麗を過ぎると高麗川に沿ったゆるやかなカーブの連続。
前方のクルマとの車間をあけて静かに走ります。ギアはほとんど変えず、アクセルワークだけでゆらりゆらり。空は晴れて、風もない。高麗から芦ヶ久保の道の駅まで約25キロ、その間いちども足を着かずノンストップで走行。緊張はなく弛緩しきってもいない。ゆるやかなライディングハイとでもいうのか、そういう時間。撮影もせず。

さらに秩父市街を抜けて小鹿野町のバイクの森まで。

芦ヶ久保の道の駅も、バイクの森も、たくさんのオートバイ。

バイクの森の駐輪場ではとなりにCB750Fourが。Kいくつかはわからなかったけど。



モーターサイクルミュージアムは去年も見たので、今日は休憩のみ。
(Norton Commando 750は昨年ミュージアム館内で撮影)

バイクの森のすぐ隣、般若の丘公園に登ると大きなカバのような動物像が。街おこしのゆるキャラ? ではなく、れっきとした復元模型。

秩父は地質学研究の盛んな場所で、この生物も小鹿野で発掘されたものらしい。この地域が海辺だった時代、地質年代でいうと新生代第三紀中新世、約1500万年前の生物でパレオパラドキシアという名前。秩父鉄道のSL「パレオエクスプレス」の名称はこの生物に由来するとのこと。パレオパラドキシア、1500万年前。地質学はケタが違う。

帰路はちょっと渋滞。
それでも6時前に無事帰着。
今日も走れたことに、感謝。

2010年3月20日土曜日

大宮・歴史博物館めぐり


春の彼岸で来客や墓参があり、この週末は遠出できず。
午前中にすこし走ろうと思っていたけれど、交通情報の画面を見ると各地で赤い渋滞。

あきらめて、午後遅くからリードで大宮へ。
大宮公園の周辺には博物館がいくつかあり、
今日は歴史民俗博物館と市立博物館へ。

「歴史と民俗の博物館」では特別展『雑兵物語の世界』を開催中。戦国時代以降の変わり兜や甲冑を展示。

変わり兜のデザインは多彩で、当時の美意識の幅を感じられておもしろい。キッチュだったりファンキーだったり。ヘルメットとプロテクタを装着する者としては親近感も湧く。

目をひいたのは上杉謙信の銀箔押兎耳形兜。
奇抜ななかにもシャープでモダンな感覚。さすが謙信公。

とカメラをむけていたら近くに撮影禁止のマークが……以後自粛。

ところで。
このところ時の流れがとても速くなった気がします。
年齢のせい? けれど20代の人からも
「もうすぐ4月? すごく速い!(ので仕事ぜんぜん終わらない!)」
という声を聞くので、あながち歳のせいでもないのか。

同時に、歴史が近くなった感覚もある。
以前は太平洋戦争は遠い昔な気がしていたが、最近は幕末でもナマぐさい近過去?に思える。江戸や戦国時代といってもまだまだ身近で、飛鳥とか古墳とかさらに縄文とか、それぐらいまで遡らないと古い時代という気がしない。

歴史関連の映像情報(世界遺産番組とか)が格段に増えたので、これは情報量のせいかもしれないけれど。なにか意識の時代スケールが変わってきたような。


そんなことを想いながら、博物館の館内を、縄文から明治にいたる数々のアイテムのならぶ通路を歩く。

市立博物館では、弥生土器の破片や貝塚の貝殻に触ることもできる。
貝塚は縄文海進の奥東京湾の時代のモノで、これくらい古代だと、さすがに遠い時代だな〜と思えます。


2010年3月14日日曜日

箱根・霞富士


今日は朝から東名方面へ。

東名から西富士道路で富士宮、
沼津に戻って伊豆縦貫から
芦ノ湖スカイライン、
そして箱根スカイラインへ。
ずっと富士山の姿を感じながら。

富士宮のあたりからは富士山がくっきり、
午後の箱根からは遠くかすんで。





帰りの東名は大渋滞。
クラッチを握る左手が痛くなったのは、
ひさしぶり。
この週末、たっぷりと走れたことに、感謝。

2010年3月13日土曜日

益子・陶芸メッセ


あたたかくなりました。
朝の渋滞を避けて東北道方面へ。
栃木都賀JCTから北関東道に入り、壬生SAで休憩。真岡ICで降りて益子方面。とくにあてもなく走ります。

益子で陶芸美術館に立ち寄り。
民藝運動家だった故・濱田庄司邸と、立派な登り窯があります。



益子焼共販所は観光バスが次々に訪れる場所ですが、
高台にある美術館のほうは静か。
もとは中世の城址らしく、石垣などもある。
あちこちに梅が咲いています。
遠くで真岡鐵道のSLの音が聞こえたり。



美術館本館もきれいな建物でしたが、今日は入場せず。ちいさな箸置きをおみやげに買って宇都宮方面へ向かい、昼食。4号バイパスと東北道で戻ります。

朝はグリップヒーターをつけたのに、昼には気温があがって手のひらに汗。いよいよ春です。

……そうそう。
真岡で大前神社(大前恵比寿神社)に寄りました。日本一大きな恵比寿さんの居る、なんだかあかるい雰囲気の神社だったなあ。

2010年3月6日土曜日

台場・VFR1200Fに試乗


小雨の中、お台場へ。
この土日はホンダドリームの試乗会が開催されています。
昨日正式発表になったVFR1200Fにも試乗できました。

青海駅近くの会場に到着したのは11時前。
天気のせいもあるのか会場はさほど混んでいません。
受付を済ませるとすぐに試乗の順番です。

またがってみると、コンパクト。
両足で前後に動かしてみても軽く安定した感じです。重量は増えているのにVFR800より軽い感覚。マスの集中化が効いているんでしょう。足つきも良好(身長173センチ・ほぼ標準体型)。これもVFR800よりベタに両足が着きました。ポジションはVFR800とほぼ同程度の前傾です。

エンジン音は静か。しかし、アクセルをちょっと回すとV4らしいドコドコ感が出ます。いい感じ。ホンダ初のスロットル・バイ・ワイヤでリニアなレスポンスということでしたが、これははっきりとはわからない。

試乗コースは先導つきの場内2周、ごく短距離です。
ローとセカンドしか使えません。

いちばんの印象は低速がスムーズなこと。VFR800のような低速でのギクシャク感がない。ここが今日感じた最大の違いでしょうか。さすが1200です。コースの途中ですこし強めにフットブレーキをかけてみましたが、よく効きます。これはVFR800と同じ感覚。カーブでの車体の曲がり具合も、VFR800とほぼ同じ感覚でした。

降りてあらためて車体を見てみます。
塗装は上質感があります。タンクとカウルがつながっているところがデザイン的なアクセント。ホンダでいえばちょっとDN-01っぽくもある。好き嫌いが出そうです。

ホイール周辺は小雨のせいで汚れています。シャフトドライブはこういうときに便利そう。簡単な洗車で済みますね。
カウルは二層構造。
熱気を抑えると同時に風圧を軽減しているとのこと。
ウィンカーはカウルミラーにビルトイン。




短い試乗で、肝心の高速&長距離性能についてはまったくわかりません。とりあえず全体の印象は重量級メガツアラーというより、すこしコンパクトな上級スポーツツアラーのイメージ。排気量と重量が増えたにも関わらずVFR800と同等(あるいはそれ以上)のコンパクト感と取り回しの軽さがあるのは魅力です。

税込1575000円という価格。ホンダでいうとCBR1000RR(ABS)とほぼ同じ。BMWのR1200RTやK1300GTとくらべると約100万円安い。まあ高いといえば高いけれど、新型でかなりの開発費をかけてと考えると妥当なラインでしょうか。

ただ、話題のデュアルクラッチモデルはまだなので「しばらくは様子見」という人が多いかも(もちろん私も、当分のあいだVFR800に乗り続けるつもりです)。

今日の試乗会でも、CB1100のほうが人気が高そうでした(あたりまえ?)。


CB1100にも乗りましたが、これは乗りやすいです。
軽いし、エンジンのシルキーなスムーズさも印象深い。VFR1200Fで低速がスムーズと書きましたが、これは同じV4のVFR800とくらべての印象。最新空冷直4のCB1100は格段にスムーズです。後日発売予定のローハンドルのモデルにも乗ってみたくなりました。

CB1300のスーパーツーリングもありました。以前CB1300ボルドールに試乗したことがある(大きさのわりに乗りやすかった!)ので今回は乗りませんでしたが。

なんにせよ。V4・直4、空冷・水冷、ネイキッド・カウルつき……テイストの異なるオートバイが最新モデルのラインナップで出揃うのは嬉しいですね。