2010年5月30日日曜日

小鹿野・Bullet500試乗


5月末だというのに寒い日曜日。
10時前にVFRで関越方面へ。遠出はせず、小鹿野・バイクの森へRoyal Enfieldの試乗会を見に行くことに。
空はどんより。グリップヒーターをつけて走る。

一昨日も小鹿野を走ったばかり。
今日は嵐山小川ICからK11で、定峰峠経由にする。
これが失敗。
K11は走りやすい道だったが、定峰峠はまるで楽しめず。空はいまにも降り出しそうな曇天、下りのカーブはきつく対向車に気をつかう。薄暗く陰鬱な峠道を走っていたら、なんだか気が滅入ってしまった。こんな天気の日は、せめて広く明るい道を選ぶべきでした。


ともかくやりすごして秩父から小鹿野へ。

正午にバイクの森に到着。
きれいに並んだBullet500を見て、やっと気分が上向く。

Royal Enfield Bullet500について。
1955年英国設計・インド生産のヴィンテージ単気筒。昨年のモデルチェンジでインジェクションエンジン・セルモーター・左シフト(以前は右シフトだった)の現代的装備に。事前の知識はこれだけ。

日本製マルチに駆逐されたはずの古き英国シングルがインドで50年のあいだ命脈を保ち、2010年の日本でこうして新車販売されている。バイクの森の館内に展示されている多くのクラシックバイクよりもBulletの素性は古く、かつ現役。日本でいえばメグロZ7(シングルOHV 500cc 1956年)が去年になってFI化されたようなもの。

Bullet Classicは外観が美しい。
ヴィンテージ風ではなく元来こういうデザインなので嫌味がない(気がする)。こういう天気だし、ともかく綺麗なオートバイというだけで、いい気分に。


受付後、Easy Going Motorcycle(http://www.egmoto.co.jp/)の担当の方が、すぐに試乗させてくれる。さいたま市内のショップ。

車体は想像していたよりも小柄。
現代装備だからと安心して乗り出したものの、ギアシフトに手間取って公道への出口でしばらく停車。やっとニュートラルが見つかり、その後は順調に走る。

エンジンはドコドコ……というよりベタベタベタ……という感じ。
低回転でもトルクがあって粘る。
シートの下で怪力の小人が餅つきをしているような。それがおもしろくてベタベタと回して走る。足つきがよく車体がとても軽いので、とりあえずリラックスして楽しめる。こういったオートバイに乗るのははじめてなので楽しいとしか言えませんが。楽しかったです。


2000年まではディーゼルモデル(325cc)もあったそうで、それを廃油(天ぷら油!)で動かすデモも見せてくれる。ディーゼルモデルの燃費はリッター70kmとのこと。タンク容量14.25リットルなので、満タンで約1000km(!)走る。すごい。


サイドカーつきモデルの展示も。84万円〜とか。サイドカーの世界まったく詳しくありませんが、これは安価なのでは。


しばし楽しい時間を過ごし、曇天の下をR299で帰路に。
3時前に無事帰着。

冷えた曇天のせいか、ヴィンテージ系(の温もり感?)に惹かれた週末でした。

2010年5月29日土曜日

◎ロードレーサー


肌寒い曇天の土曜日。
VFRをフクピカで掃除、オートバイには乗らず。

……このブログでは「オートバイ」と書いているけれどふだんは「バイク」と言うほうが馴染みがある。ただ最近は「バイク」で自転車を思い浮かべる人も多いようなので、「オートバイ」。国際標準的には自動二輪=モーターサイクル? でも「モーターサイクル」ってふだん言わないので(ですよね?)。

午後、ずっと乗っていなかったロードバイクを出してみた。
このところツーリング先でロードバイクに乗る人をよく見かけ、物置でホコリをかぶっている自転車のことが気になっていたので。

このロードバイク(当時はロードレーサーという呼び方のほうが一般的だったけど)を買ったのは1990年ごろ。ツール・ド・フランスでいえばG・レモンからM・インデュラインに世代交代した時期。まだNHK-BSでツール・ド・フランスを連日放送していた時代。

もう10年以上も乗らないまま物置の奥にしまってあって、あちこちサビが出ている。ただ、VFRに慣れた目で見ると、ロードバイクのすっきりした姿がとても新鮮。潔い。

せっかくなので、いずれ手入れをして乗ろう。そう思って最近のロードバイク事情をすこし調べてみました。

もうびっくりです。
軽量化が進んでフレームもホイールもすっかりカーボン時代なんですね。カーボンモノコックフレーム+カーボンスポークホイールとか。値段にも驚き。ホイールだけで30万円とかふつうにある。ちょっと高価な完成車(20万円台〜)が一般の人に売れているらしい。雑誌を見てもとにかく広告がいっぱい入っている。

十年一昔というけれど、まさにそれ。

20年前のロードレーサーは、すでにヴィンテージバイクの域。整備して、夏にはこの旧車にも乗ってみようと思います。

2010年5月28日金曜日

R462・神流川に沿って


晴れた金曜日、休んで秩父方面へ。
出発が遅く、R299で芦ヶ久保の道の駅に着いたのが正午過ぎ。

R299で志賀坂峠を越え、R462を走ることにしました。
ずりあげうどん(中)をいただき、出発。

R299で秩父、小鹿野を抜けて志賀坂峠へ。


志賀坂トンネルを抜けると群馬県です。


日射しや路面の照り返しは、もう夏のよう。
オートバイを停めて木陰に入ると目の奥がすこしジンとします。

神流川の橋を渡ると道は左右に分岐。
左は十石峠へのR299、
右折すると神流湖から本庄方面へのR462。

ここまで高麗からR299で70キロほど。
ここから本庄児玉ICまでR462で約50キロです。


R462は神流川に沿ったワインディング。
2車線の快走路で、カーブごとに番号標識が立ってます。
(本庄側から1番〜)


走るにつれ神流川は次第に川幅を広げ、神流湖と下久保ダムのダイナミックな風景に。




下久保ダムの先には冬桜で有名な城峯公園があります(今日は寄らなかったけれど)。晩秋には紅葉と冬桜がいっしょに楽しめる公園。緑色の庭石「三波石」で知られる渓谷・三波石峡もすぐ。

この先、R462は本庄児玉ICまで快走路で流れよく。

R462は中高速コーナーの連続で、約50キロがあっという間。以前は路面がもっと荒れていた気がしたが……だいぶ整備されて走りやすい道に。

帰りは関越で川越ICまで。
川越駅近くでコーヒー休憩して、6時前に無事帰着。
ほどよい半日ツーリングになりました。

2010年5月23日日曜日

水上片品線・渓流と坤六峠


(続きです)
一ノ倉沢を後にして、林道を戻ります。

オートバイで乗り入れながらこう書くのも何ですが、谷川岳の林道は歩いたほうがよい気がする。せめて4キロ林道を歩き、一ノ倉沢へ。そのほうが絶景感も高まるだろうと。

R291を戻ってK63(水上片品線・奥利根ゆけむり街道)へ。
K63は水上から尾瀬へ抜ける道。
照葉峡、坤六峠を通り、風景の変化が楽しい道。

最初は走りやすい2車線。
でもスピードにはご注意を。ときおり猿も道を渡ります(この日は3回見かけました)。


藤原湖を見ながら20キロほど走ると奈良俣ダム。

堤頂高158メートルのロックフィルダム(コンクリート壁のダムではなく、粘土と岩を積んだダム)。ここから奥利根方面へすこし入ると矢木沢ダムもある(こちらはアーチ式のコンクリートダム)。

ダムを過ぎると渓流沿いの道に。
狭小路が目立ってきます。

いくつかちいさな滝を過ぎると照葉峡。
紅葉で有名な場所だけれど、他の季節もいい。ずっと水の流れに沿う道でせせらぎが聞こえます。バイザーをあげて走りたくなる。




照葉峡の先は坤六(こんろく)峠への上り。
周囲は次第に雪景色に。

坤六峠付近では路肩に停っている軽自動車が目立ちました。クルマを降りて山菜を採る人が多い。冬期閉鎖解除直後だから?



坤六峠から下ると尾瀬の入口・鳩待峠。
尾瀬は金曜(21日)に山開きされたばかり。鳩待峠への道は7月末までのシーズン中マイカー規制で通行禁止。

一気に尾瀬戸倉まで降りると、陽射しも戻って初夏の風景に一変。
緑がまぶしい。




水上から片品までK63で50キロほど。
たびたび立ち止まりながら走って2時間。ダム、渓流、雪景色の峠、そして尾瀬と風景に変化があって飽きません。

尾瀬戸倉で蕎麦をいただき、R401からR120で沼田へ。道の駅・白沢でしばし休憩。

白沢は去年秋、日光からR120で金精峠をこえたときも立ち寄った道の駅。よく整備されていて温泉(望郷の湯)もある。このあたり「望郷」のネーミングが多いのは(利根沼田望郷ラインとか)「赤城の山も今宵かぎり」の国定忠治から。

渋川伊香保方面まで広域農道を走ろうと思っていましたが、上りの渋滞が出る前にと2時すぎには沼田ICから関越に。朝の谷川岳の満足度が高く「もうちょっと」の欲が湧かなかったこともある。高速はスムーズに流れて4時すぎに無事帰着できました。

2010年5月22日土曜日

谷川岳・一ノ倉沢へ


今朝は関越で谷川岳へ。

昨日金曜日、谷川岳・一ノ倉沢までのR291が冬期閉鎖解除となりクルマでも通行可能になった。おなじく水上から片品へ向かうK63も冬期閉鎖解除に。

これはたまたまトレッキングのことを調べていて知った情報。日本三大岩壁のひとつ、一ノ倉沢の直下までオートバイで行けるなど昨日まで知りませんでした。さっそく一ノ倉沢からK63で尾瀬へ向かうルートを走ってみることに。

6時前に出発して関越へ。微妙な混み具合。全車線80キロ以下にスピードが落ちながら渋滞にはならず。群馬に入ると順調に。

水上ICに7時30分過ぎ着、R291で谷川岳へ。
水上からは湯桧曽川に沿う道。途中で土合駅(ホームが地中深くにあるモグラ駅として有名)が見える。

谷川岳ロープウェイを過ぎると舗装林道に。
ICからここまで15キロほど。


このロープウエイで天神平まで上がれば徒歩約2時間で谷川岳に登頂できるらしい。標高1977メートル。登山はさほど難しくない(ように思える)。

「魔の山」と呼ばれるのは一ノ倉沢の険しい岩壁と、中央分水嶺ゆえの変化の激しい天候のせい。遭難死者数世界ワースト1の山。

林道は緑の木漏れ日で気持いい。

ただし路面には砂(というか石ころ)や水が多く、トレッキングの方も多いのでゆっくり走ることになる。マチガ沢のあたりから谷川岳の姿が見えてくる。



林道を4キロ弱走ると一ノ倉沢・出合に到着。
1000メートルの岩壁が目の前にくる。

高所から下を見たときの吸い込まれるあの感覚が、視界前面で起きる。引き込まれる風景。磁力があるような。思わず立ち止まり見入ってしまう。


中央の万年雪の上方が南稜テラス、右手の大三角が衝立岩、左は滝沢リッジ、とのこと。

付近はまだ積雪。下を雪解け水が流れていく。
周囲まるごとマイナスイオンの世界。

映画『クライマーズ・ハイ』冒頭で高嶋政宏と堤真一が会話していた場所がこのあたりですね。



自宅から2時間ほどの場所にこんな風景があったとは。驚きました。
まだまだ知らないことが多い。

……遅くなってしまったので、今日はここまで。
K63についてはまた明日にでも。