2010年6月6日日曜日

◎荒川に沿って・東松山往復


晴れた日曜日。
風はなく、湿度も低い。
COLNAGOでサイクリングロードを走ることにする。

荒川に沿って東松山の森林公園まで続くサイクリングロード(「さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道」)がある。

自宅に近い彩湖からで片道約50キロ。以前に何度か走ったことがある道。十数年ぶりで昨日ロードバイクにリターンしたばかりなので、どこまで行けるかはわからない。まあ、のんびり走ってキツくなる前に引き返せばいい。そんなつもりで10時すぎに出発。

昨日は意外にすんなり乗れたので、すこしサドルをあげて乗り出す。


彩湖から秋ヶ瀬公園に入るとロードバイクが増える。

さあすこし走ろうかと思っていると秋ヶ瀬サーキットの場内アナウンスが聞こえてきてさっそく寄り道。Daijiro Cupのレースをやっていた。スクータークラスのレースを見たが、転倒あり抜き返しありで華々しい。スクーターの膝擦りをはじめて見た。

見終えて自転車に戻る。

この自転車道は基本的に荒川土手の上を走る道。ほぼ平坦。路面状況は以前とさほど変わらない。

ロードバイクの数は格段に増えた。サイクルジャージにヘルメット、サングラス、ビンディングシューズの装備。そして集団走が多い。川越線の踏切待ちではちょっとした縦列渋滞に。


11時30分にホンダのエアポートに到着。
ちょうどスカイダイバーが空から降りてきていた。自動販売機でポカリスエットを買って空いたボトルに詰める。



しばらく走って脇道で休憩。
東松山への中間地点あたり。

そろそろ戻ろうかとも思ったが、自転車も身体も問題なく走れている(というか時速20km/h程度でのんびり走っている)ので、もうすこし先へ進むことに。なにより気持がいいので。

さくら堤公園をすぎて吉見運動公園で休憩。


ここはロードバイクがたくさん停っている。道の駅のような雰囲気。カップラーメンを食べ(おにぎり売切れ)お茶のボトルを飲み干す。せっかくなので東松山の森林公園まで走ることにする。

片道50キロを走って、2時に森林公園に到着。
近くの神社(淡洲神社)の木陰でしばし休憩。



……晴れた日曜日に荒川土手を走っているとじつに様々な休日の過ごし方があるものだと感心してしまう。野球・サッカー・テニス・ゴルフ・釣りはもちろん、今日見かけただけでもウィンドサーフィン・モトクロス・ドッグアジリティ・スカイダイビング・セスナ飛行・楽器(ドラムとサックス)演奏・野鳥観察・ボート・ラジコン飛行機・ピクニック・土手で昼寝……など。いろんな趣味の風景を横断した片道50キロ。

帰路は休憩を減らしてすこし走ってみる。

しばらく時速25km/hをキープ(それがせいいっぱい)。来た道をどんどん走る。ホンダエアポートのあたりまで順調に。すこし脚が重くなったところで20km/hののんびりペースに戻す。

入間大橋の急坂の上りに苦労する。以前、このあたりでパンクして(替えチューブラを持たずに出ていた)、日暮れた土手道を押し歩きで戻ったことを思い出しながら上る。






その後はのんびり走って5時すぎに帰着。無事に100キロ走破。すこし尻が痛いが、脚はそれほどでもない。明日(いや明後日か)は痛むだろうけど。

……オートバイとロードバイク、似た点・違う点、いろいろ。
今日乗っていて感じた違いをひとつだけ。
聴覚・耳の感覚。自転車では聴覚がリラックスして開いている感じ。鳥のさえずりや風の音が身体に自然に入ってくる。オートバイに乗っているときは(『羊をめぐる冒険』じゃないが)耳が閉じていた気がする。無意識に緊張していたのだと思う。

2010年6月5日土曜日

◎COLNAGO復活


午前は曇天、昼から青空。
朝からロードバイクの整備をする。

今週は部屋でもCOLNAGOの手入れをすこしずつ進めていた。
夜にチェーンやディレーラーのサビを取ったり、磨いたり。長く使っていなかった道具の汚れを落とし、油をさしてスムーズな動きを取り戻す。これはいわば箱庭療法ですね。ガチガチだったペダルやチェーンの動きが滑らかになっていくのが楽しく、嬉しい。機能快。



今朝は用意したチューブラとチューブラテープでタイヤの張り替え。

固着した古いリムセメントをスクレーバーで落としてチューブラを張り替える。今週立ち寄ったショップの店員さんも言っていたが、いまはクリンチャーが主流でチューブラはほとんど置かれていない。店頭に一種類だけあったヴィットリアのトレーニング用・rallyを買ってきた。21C、300g。もちろんこれで十分。



チューブラを張り替え、ホイールをつけてディレーラとブレーキの調整、そしてサドルの位置合わせ。ひさしぶりに乗るロードバイクの前傾の深さにちょっと身体が戸惑う。

昼過ぎ、近くの道満グリーンパークへと乗り出す。

十数年ぶりながら意外に身体がはやく慣れて、すんなりと走り出す。カンパのダブルレバーの操作(すこしオーバーシフト気味に動かしてからちょい戻す)も覚えていた。

荒川の土手を走り、彩湖を2周回して木陰で休憩。
気持がいい。




いったん家に戻って空気圧を高くして、もういちど乗り出す。

街路を走り別所沼公園へ。スタバで休憩して戻る。



ロードバイクの軽快さ、身軽さは大型二輪の対極。
シンプルな二輪移動の楽しみを思い出した土曜日。

2010年5月30日日曜日

小鹿野・Bullet500試乗


5月末だというのに寒い日曜日。
10時前にVFRで関越方面へ。遠出はせず、小鹿野・バイクの森へRoyal Enfieldの試乗会を見に行くことに。
空はどんより。グリップヒーターをつけて走る。

一昨日も小鹿野を走ったばかり。
今日は嵐山小川ICからK11で、定峰峠経由にする。
これが失敗。
K11は走りやすい道だったが、定峰峠はまるで楽しめず。空はいまにも降り出しそうな曇天、下りのカーブはきつく対向車に気をつかう。薄暗く陰鬱な峠道を走っていたら、なんだか気が滅入ってしまった。こんな天気の日は、せめて広く明るい道を選ぶべきでした。


ともかくやりすごして秩父から小鹿野へ。

正午にバイクの森に到着。
きれいに並んだBullet500を見て、やっと気分が上向く。

Royal Enfield Bullet500について。
1955年英国設計・インド生産のヴィンテージ単気筒。昨年のモデルチェンジでインジェクションエンジン・セルモーター・左シフト(以前は右シフトだった)の現代的装備に。事前の知識はこれだけ。

日本製マルチに駆逐されたはずの古き英国シングルがインドで50年のあいだ命脈を保ち、2010年の日本でこうして新車販売されている。バイクの森の館内に展示されている多くのクラシックバイクよりもBulletの素性は古く、かつ現役。日本でいえばメグロZ7(シングルOHV 500cc 1956年)が去年になってFI化されたようなもの。

Bullet Classicは外観が美しい。
ヴィンテージ風ではなく元来こういうデザインなので嫌味がない(気がする)。こういう天気だし、ともかく綺麗なオートバイというだけで、いい気分に。


受付後、Easy Going Motorcycle(http://www.egmoto.co.jp/)の担当の方が、すぐに試乗させてくれる。さいたま市内のショップ。

車体は想像していたよりも小柄。
現代装備だからと安心して乗り出したものの、ギアシフトに手間取って公道への出口でしばらく停車。やっとニュートラルが見つかり、その後は順調に走る。

エンジンはドコドコ……というよりベタベタベタ……という感じ。
低回転でもトルクがあって粘る。
シートの下で怪力の小人が餅つきをしているような。それがおもしろくてベタベタと回して走る。足つきがよく車体がとても軽いので、とりあえずリラックスして楽しめる。こういったオートバイに乗るのははじめてなので楽しいとしか言えませんが。楽しかったです。


2000年まではディーゼルモデル(325cc)もあったそうで、それを廃油(天ぷら油!)で動かすデモも見せてくれる。ディーゼルモデルの燃費はリッター70kmとのこと。タンク容量14.25リットルなので、満タンで約1000km(!)走る。すごい。


サイドカーつきモデルの展示も。84万円〜とか。サイドカーの世界まったく詳しくありませんが、これは安価なのでは。


しばし楽しい時間を過ごし、曇天の下をR299で帰路に。
3時前に無事帰着。

冷えた曇天のせいか、ヴィンテージ系(の温もり感?)に惹かれた週末でした。